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宮野夫妻の火災事故に隠された真実

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(名探偵コナン96巻File:11 ©︎青山剛昌/小学館) 【概要】 ・今回のテーマは 「宮野夫妻の火災事故に隠された真実」 です。多くの方がご存じだと思いますが、宮野夫妻とは灰原こと宮野志保の両親のことです。この二人は作中でほんの少ししか登場していませんが、ピスコの発言「 事故死 したご両親も…」(24巻)と灰原の証言「父と母の研究所が火事になって薬の資料とともに 焼死 したのよ…、組織の人からは 不運な事故 だったと聞かされていたけど…」(89巻)から二人の死因は火災による事故死とされています。 ・しかし当時の宮野夫妻の状況・二人の人物像・事故の前後で起きた大きな事件を踏まえると、 この事故にはある真実が隠されているのではないか という疑惑が浮かび上がってきます。その疑惑を探究していきます。 【真相を考察するための準備】 まずは当時の事故について深く考えるために「 事故が起こる前の宮野夫妻の状況・宮野夫妻の人物像・事故の前後で起きた大きな事件 」の3つを作中から読み取っていきます。 ⑴事故が起こる前の宮野夫妻の状況 ①組織(烏丸グループ)の研究室に入ったきっかけ(19年前) 宮野夫妻は初めから烏丸グループの研究室に配属していたわけではありません。実際『95巻File.8あの女性の記憶』で二人が宮野医院を経営している様子を見ることが出来ます。そしてこの時の二人の会話から宮野厚司は自分の研究をバックアップしてくれる 烏丸グループの研究室 に所属することをためらっていたが、 エレーナの妊娠(志保を妊娠) をきっかけに烏丸グループからの提案に前向きになっていたことが読み取れます。また『96巻File11大人びてる子』より灰原の「町医者時代も例のグループから勧誘され続けてて…父は何度も断ってたらしいんだけど…何かのきっかけでそのラボに…」という発言を合わせて考えると、宮野夫妻は志保の妊娠がきっかけとなって厚司の研究をバックアップしてくれるという烏丸グループのラボに 所属したということになります…。切ないですね…。一度整理しておきます。 (まとめ) 「宮野医院を経営していた宮野夫妻は約19年前に志保の妊娠をきっかけに、厚司の研究をバックアップしてくれるという烏丸グループの研究室に所属することになった」 ②同級生に会いに「出島デザイン事務所」へ(19年前) 二人の当時の状況を