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『若狭留美 過去の物語(0 to 20)』第一章

  *はじめに* ・この記事では若狭留美の過去(出生から羽田浩司殺人事件まで)を考察していきます。ただし形式が今までのように論理的に説明をしていく「 論説形式 」ではありません。今回の考察はミステリー小説のような物語を通して自分の考察を感じ取っていただく、いわば「 小説形式 」の考察です。直接的に考察を表現していく論説形式の考察と異なり間接的に考察を表現していくため、考察の焦点が不明瞭になってしまうというデメリットもありますが、物語という形式でしか表現できない 登場人物の感情・価値観・人間関係の変化 を表現できるというメリットもあります。今回はその点を特に意識して描いているで、是非注目してみてください! ・本ストーリーは三つの章で構成されており、全十話の話が全て繋がった ミステリー小説形式 になっています。所々オリジナルストーリーを組み込んではいますが、コナンの世界観を前提としたうえで 原作のネタ・伏線・考察要素 を随所に散りばめているので、是非探してみてください!笑 ・第一章(第一話~第四話)は「 若狭留美の人格形成 」、第二章(第五話~第七話)は「 羽田浩司殺人事件前編 」、第三章(第八話~第十話)は「 羽田浩司殺人事件後編 」をテーマにしています。第一章は原作でもヒントが少なく、オリジナルストーリーを組み込んでいますが、その後の第二章・第三章に直結してくる細かい伏線をたくさん織り交ぜています。(2020年)10/28~11/24まで3日置きに一話更新していく予定です。 ・新しい試みなので 感想・意見・要望 等いただけると嬉しいです。今後の参考にさせていただきます。 第一章 創始 第一話「異端」  〜金の卵〜 今から 37 年前、後に組織の運命を大きく左右する金の卵が産声をあげる。若狭はある組織のメンバーとの間に生まれた女の子だった。彼女は乳児期の頃から記憶面の成長が著しく言葉や数字を覚えるのがとても早かったため、組織で将来を有望視された人材だけが門をくぐることを許される特別学校のクラス F へと 6 歳で参入することになる。 組織の特別学校は上から A,B,C,D,E,F と 6 段階に分かれており、一年間自分のいるクラスであらゆる分野の英才教育を受けたのちに進級テストを受け、ノルマ以上の点数なら一つ上のクラスへ進むことができるが、ノルマ未満の点数なら元の階級