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『若狭留美 過去の物語(0 to 20)』第三章

*はじめに* ・この記事では若狭留美の過去(出生から羽田浩司殺人事件まで)を考察していきます。ただし形式が今までのように論理的に説明をしていく「 論説形式 」ではありません。今回の考察はミステリー小説のような物語を通して自分の考察を感じ取っていただく、いわば「 小説形式 」の考察です。直接的に考察を表現していく論説形式の考察と異なり間接的に考察を表現していくため、考察の焦点が不明瞭になってしまうというデメリットもありますが、物語という形式でしか表現できない 登場人物の感情・価値観・人間関係の変化 を表現できるというメリットもあります。今回はその点を特に意識して描いているで、是非注目してみてください! ・本ストーリーは三つの章で構成されており、全十話の話が全て繋がった ミステリー小説形式 になっています。所々オリジナルストーリーを組み込んではいますが、コナンの世界観を前提としたうえで 原作のネタ・伏線・考察要素 を随所に散りばめているので、是非探してみてください!笑 ・第一章(第一話~第四話)は「 若狭留美の人格形成 」、第二章(第五話~第七話)は「 羽田浩司殺人事件前編 」、第三章(第八話~第十話)は「 羽田浩司殺人事件後編 」をテーマにしています。第一章は原作でもヒントが少なく、オリジナルストーリーを組み込んでいますが、その後の第二章・第三章に直結してくる細かい伏線をたくさん織り交ぜています。(2020年)10/28~11/24まで3日置きに一話更新していく予定です。 ・新しい試みなので 感想・意見・要望 等いただけると嬉しいです。今後の参考にさせていただきます。 第三章「決壊」 第八話「遺志」 〜真のボディーガード〜 マデイラ「お前の推理はたしかに見事だった … 称賛に値する。わたしを楽しませてくれたお礼にせっかくだから死ぬタイミングくらいお前に選ばせてやってもいい。心配はいらない … 一撃で意識を刈り取ってやるから痛みは一瞬だ。さあ … 覚悟を決めたら言えよ、この世を離れる覚悟が出来たらな」 羽田浩司は深い眼差しを若狭に向け、落ち着いて話し始める。 羽田浩司「いやそれは誤りですよ」 若狭「誤り?」 羽田浩司「あれは僕だけの推理じゃない。あの読みは『私達』の推理です」 マデイラ「私たちだと?お前が先ほど言っていたようにお前に帯同していた SP はあの大男たった