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FILE.1070『こんな所で会えるとは…』事件編考察

あつもりで解禁された予告では「灰原とカプセルの話」ということで、赤と白のカプセルであるAPTX4869の話が進むのかと思いきや、カプセルとは帝丹小19期生の生徒が学校の校庭に埋めた「タイムカプセル」のことでした。そしてその19期生の生徒には灰原の姉である宮野明美も含まれており、タイムカプセルには13年前の時を超える明美から妹志保へのメッセージが含まれていることが判明!果たしてコナンは同級生よりも先にタイムカプセルの在りかを突き止めて、灰原を笑顔にすることができるのでしょうか…!?本シリーズも一話目からワクワクする展開となっております!!   ⑴『千葉刑事の初恋回』と符号!? ガイコツ国上というあだ名で知られる帝丹小学校の国上先生が 71 巻『千葉刑事の初恋回』 以来の登場となりました。この話は三池苗子が VHS に隠した千葉刑事への想いと正義感溢れる千葉刑事の過去のエピソードが明かされる日常回ですが、 眠っていた 13 年越しの想いを浮かび上がらせる という構図や 舞台が帝丹小で学校の委員会(当時千葉警部は放送委員でした)が出てくる点 など今回の話と符号している部分が多々あるんですが、果たして偶然なのでしょうか …? 。また余談ですが千葉刑事・三池巡査が帝丹小 20 期生 の生徒だったのに対して、 宮野明美 は一学年上の 19 期生 の生徒だったという意外な繋がりが発覚しましたね。人間関係が濃いことで知られるコナンワールドですが、ここまで繋がってるとは…笑 ( 青山先生は過去のストーリーを繋げていくのが本当に上手いですね~ ) ⑵タイムカプセルの謎 今は亡き宮野明美だけが知っている タイムカプセルの隠し場所 ですが、その所在を示す 暗号 が残されていました。謎めいた五行の文が書かれていますが、これらの文を眺めている限りでは各々の文が 「名詞+動詞」という組み合わせ で作られているといった規則しか見えてきません。しかし当事者である同級生三人の会話をヒントに考えると、どうやら最初の名詞は彼らが 小学生の頃描いていた 将来の夢 (画家・消防士・医者) と関連していることが少し見えてきます。ちなみに暗号は以下のようになっております 【宮野明美 図書委員】 〇モネ見せられる 〇飛行機襲え 〇絵描き行くな 〇医者ウソこくな 〇89の御守り焼くな 以下連想ゲームのようにつなげてい

FILE.1070『こんな所で会えるとは…』組織編考察

「若狭留美」 ・ 「宮野夫妻」 という二つのテーマを軸に1070話の組織編考察をしていきます。 【若狭留美編】 ⑴若狭留美×黒の組織 今回のシリーズについて青山先生は事前に「灰原回」になると予告していました ( あつもり情報 ) が、若狭先生の心中から ヘルエンジェル ・ 宮野志保 の名 が出るなど、シリーズ一話目からして爆弾が投下される衝撃的な回になり、今回のシリーズはワクワクが止まりません!! 灰原回 であると同時に、 RUM の正体が判明したが未だ謎の多い若狭先生にもフォーカスされた「 若狭回 」にもなりそうですね。 さっそく考察の方に入っていこうと思いますが、まずは今回 1070 話の衝撃の 1 ページ(若狭留美が 宮野志保 について回想するシーン)から見えてくる若狭先生と黒の組織の関係から考えていこうと思います ( *別の記事↓で既に若狭留美の正体に関する推理を述べていますが、今回の話のみからも同様の結論を導くことが出来るので、その推理について書いていきます ) 《若狭留美考察》まとめ ①若狭留美 → 宮野エレーナ 若狭先生が宮野明美の名前に反応するコマは今回の話の中でも最もインパクトのあるシーンだったと思いますが、このシーンは今まで度々示唆されてきた 若狭先生と黒の組織の関係 を決定づける大きなヒントになっています。 まずは 若狭先生が心の中で呟いていたエレーナに関係する組織の情報を整理してみると… (a) ヘルエンジェル こと宮野エレーナには二人の娘いて、その名前が 宮野明美・志保 であること (b)宮野夫妻が開発した 17年前のAPTX4869 が毒薬としての作用を持つこと (c)羽田浩司がAPTX4869のより 毒殺 されたこと 3つに分解して整理してみましたが、まず(a)で若狭先生が宮野エレーナのことを組織内部でしか使われていない 研究者の独特の呼び名 ( ヘルエンジェル ) と呼んでいる時点で組織の内部にいたことがあるのは確定です 。次に(b)~(c)に注目すると、若狭先生は ジン ですら知らなかった 17年前のAPTX4869 に関する内部情報を持っていることがわかるので、 宮野夫妻が組織にいた約 17~19 年前の時点では 組織内部にいた人間に限られてきます。よって若狭先生は少なくとも 約 17~19 年前の時点では黒の組織の内部の人

お茶会の考察 ~カギを握る5つのカード~

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~概要~ 今回の考察は長編なので流れについて簡単に記します。ちなみに本誌の1067話までの内容を含むのでネタバレには注意してください。 (名探偵コナン95巻File.9 ©︎青山剛昌/小学館) *A パート* 時系列を軸に 【お茶会前】 → 【お茶会直前】 → 【お茶会後】 がどのような状況だったのか、コナンチームと安室の二つの視点で整理していきます。 *B パート* お茶会前後の内容からその間に位置する 【お茶会】 の具体的な内容を考察していきます。特に今回は 【 5 つのカード】 に注目しながら、ブラックボックスとなっているお茶会の内容に迫ります。 所々精密に考察していくところがあるため比較的長い考察になっていますが、最初の A パートは今までの内容を振り返るくらいの感覚で読み進めることをお勧めします。お茶会前後の状況を丁寧に分析していくパートなので、既に十分わかっているという方はAパートを飛ばしてBパートの考察から読む方が手っ取り早くていいかもしれません。 A. お茶会前後でわかっていること 【お茶会前】 ⑴コナン+赤井+工藤夫妻の状況 ⓪迷宮カクテル編 迷宮カクテル編は工藤新一に関する一連の騒ぎが収まった直後の話であり、公安の安室が黒の組織のメンバー「バーボン」として工藤新一を探り始めたことを契機に物語が動き始めます 。工藤新一の情報を探るために新一と恋人関係にある蘭に接近、そして店内で蘭の財布を人知れず盗み取り工藤邸のカギを複製するための型を取ることに成功します。 一方コナンは工藤新一を探りに蘭に近づいてきた安室を早いうちから警戒していました。探偵事務所を出てから店内まで安室の一連の行動を鋭い眼で観察していたコナンなら、安室の目的、すなわち 「安室が蘭の持っている工藤家の鍵の型を取って、鍵を複製した後に工藤家に侵入することで工藤新一の情報を得ようとしていること」 に当然気づいていたことが読み取れますが、それと同時にコナンサイドに刻々と差し迫っている 二つの大ピンチ を危惧していたのではないかなと思います。まずはコナンの心中に浮かび上がったであろう 「 二つのピンチ」 とは何であるかを状況を整理しながら考えてみます。 ①赤井秀一のピンチ(安室と沖矢の対峙) 一つ目に考えられるのが安室と沖矢昴が対峙してしまうというピンチ。読者視点でもなんとなくやばそうな感じが