「とんでもない奴ら」とは誰なのか


(さざ波、92巻)
©︎青山剛昌/小学館

この赤井務武がメアリーに送った別離メールの「とんでもない奴ら」とは一体誰なのか。
大まかに言えば“黒の組織”ではあるんだけど、さらに詳しく考えていきます。

“烏丸グループ”ではない

迷宮カクテルにてメアリーの妹エレーナがメアリーに烏丸グループから勧誘を受けていることを相談している。そしてメアリーは「胡散臭い」と言っていたので、少なくともメアリーは烏丸グループの存在を確実に知っている。
そして案の定妹夫婦は失踪、音信不通になったのでメアリーはもともと胡散臭いと思っていた烏丸グループへの不信感がより確実なものになったはず。

そんなメアリーは、妹夫婦が烏丸グループに入ったから音信不通になったということを、夫の務武にも話しているのでは?
ていうか普通話すよね?大企業に引き抜かれたからといって音信不通になるのはあまりにも怪しいし、血の繋がった妹だし、宮野夫妻が組織に入ったのはメアリーが結婚してからだから務武も宮野夫妻と知り合いだろうし。

*前にも同じようなこと書いてます→
沖矢昴は「浅香」の正体を知っている? "ASACA RUM"について

なので、土壇場になって “とんでもない奴ら”=“烏丸グループ” というのは不自然に見える。烏丸が怪しいの知ってるんだから「烏丸が絡んでる!」と言えばいい。まぁ烏丸グループはエレーナが「“あの”烏丸グループ」と呼ぶほどの大企業であるようなので、“とんでもない”が冠詞についてもおかしくないが。

ちなみに黒の組織は、イメージでいうとエヴァンゲリヲンの「ゼーレ」のような感じなのかな、と思っている。(分からない人はググってね!)
*こんな感じ→
関連画像 

じゃあ誰なのか?

✔︎アメリカ政府

“とんでもない”が冠詞につくには十分すぎる大組織。軍隊も含まれているので、逃げ出すのも無理ない。個人的にはこれが一番ありえるかな、と。

もうひとつ重要なのが、“どうやら”が冠詞についてるところ。あまり確信的ではなく、裏に大きな何かがチラついたからのような言い方。務武が直接“とんでもない奴ら”と対面した訳ではなさそう。

赤井がボスから特に恐れられているのも、組織が米政府に進出しているから。映画だからあまり考慮に入れたくはないが、異次元の狙撃手では赤井は「死んだと言われている最強スナイパー」として噂されていたので、軍隊辺りには存在を知られていた。現実でも米政府は優秀な公務員(軍人とかFBIとか色々)はもちろん把握しているので、ボスが例えばアメリカの大統領だとしたら、赤井を恐れているのも理にかなう。

問題は、ジンは「なぜあの方が赤井を恐れているのかは知らねぇが」と言っていたのに末端の楠田陸道は赤井にちょっと追い詰められただけで速攻で自殺している。カルバドスもベルモットに見捨てられ、FBIにとっての“収穫”になる前に自殺している。

う〜ん、やっぱりジンが異常なのかな?でも組織のいつもの顔ぶれである5人は誰1人赤井を恐れている描写はない。
ベルモットも赤井に肋骨折られたし、NY編の時にもやられている。ジンはスコープ越しに殺されてかけている。単にこの5人の肝が座っているだけなのかも、笑。

ちなみにアメリカなのは、事件がアメリカで発生し、務武もアメリカで失踪したから。

✔︎国連

これも敵に回したら恐ろしいけど、ここまでくると全世界が腐敗してる。

✔︎日本で言う経団連のような財界の大物が集まるグループ

ピスコのような経済界の大物がメンバー。現実だとトヨタの社長とかがいる。
経済界の重鎮を敵に回せば社会的に抹殺されそうなので、これも逃げ出すのは無理ないかも。
青山先生がインタビューで「組織の目的は世界中の金の流れを牛耳ること」と言っていたのを風の噂で聞いたことがあるので、経済界も候補に入れていいかと。

✔︎世界的大企業

例えば、本当に例えば世界一の大企業であるMicrosoftとか(なんか具体的すぎてすいません)。

でもこれは烏丸グループ自体がかなりの大企業なのでわざわざ別の企業を持ち出す必要はないかと。それに大企業は別に軍事的な脅威もないので敵に回したところで何?という感じ。


他に何かありそうなのがあったら教えていただけるとありがたいです。

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