脇田兼則について

※この記事は
黒田=裏の管理官で安室の上司
若狭=浅香でメアリーの仲間
脇田=RUMで最初は小五郎を疑っていたけど今はコナンくんに目をつけている
が前提で話を進めています
*詳しくは→
RUMの正体についての推測

脇田がRUMである根拠

(緋色シリーズ最終回、単行本85巻)  ©︎青山剛昌/小学館
ベルモットは安室に組織内にスパイが入っていると言っていて、これは安室が疑われていると暗示しているように見える。ベルモットはそのつもりで言ったわけではないだろうが、単に伏線だと考えてもいいかも。

(長野の教会編、単行本未収録、サンデーFile1027)  ©︎青山剛昌/小学館
これはコナンくん、小五郎、安室、脇田の四人で新幹線でババ抜きをしている時に脇田が安室に言ったセリフ。あくまで“ババ抜きでの”セリフだが、これも相当怪しい(笑)

この2コマを踏まえると、脇田が小五郎に弟子入りしたのは小五郎を疑っているだけでなく、安室も疑っているから。安室が旅行に行くと決めた途端にわざとらしく着いてきたのも、小五郎と安室を一緒に見張れるから。
これはあくまで安室と脇田が同じ組織のメンバーで、知り合いであると言う前提での仮定だが、もしかしたら安室と脇田で一緒に行くと事前に口裏を合わせていたのかもしれない。園子が風邪を引いて行けなくなったのは偶然だとしても、同じ組織のコードネーム付きなんだから、一緒に小五郎を見張りに行こうという話になった可能性もある。ただ、脇田の方には“安室を見張る”という意図もある。

脇田がコナンくんと安室に目をつけているもう一つの根拠は、長野の教会編(単行本未収録、サンデーFile1030)のときに、ペアを組んでいたコナンくんと安室に「仲が良いね」と言っていたことと、コナンくんは「まーね!」と肯定していたのに、それを安室が否定したこと。

なぜここで否定している=コナンくん・安室に目をつけている、となるかは長くなりますが、この記事にまとめていますので、気長に読んでください。
(長野の教会編、単行本未収録、サンデーFile1030)  ©︎青山剛昌/小学館

脇田は、最初は本当に小五郎を疑っていたけど小五郎はどう見ても眠ってるし、推理の記憶が抜けているから誰かが“本当に”眠らせて推理していると気付いた、といったところか。
小五郎(大人)を眠らせて推理する必要があるのは子供ぐらいだから、いつもそばにいる子供、コナンくんを疑うのは必然。
つまり安室がコナンくんを疑い始めたパターンと同じなんだけど、脇田がRUMだとしたら、恐らく幼児化現象の存在を知っている可能性が高いのでは。

なぜかというと、烏丸が50年前に死んだ大富豪であること、ボスの“お気に入り”のベルモットが年を取らないこと、ピスコ(71)が“長年仕えた”ことからボスの年齢は相当高いと推測される→薬を飲んで若返っているもしくは不老不死であるのでは?
そしてボスのお気に入りのベルモットが幼児化現象の存在を知ってるのだから、側近のRUMも知っているはず。

ベルモットは、本人が薬を飲んで若返っているかどうかに関わらず、コナンくんと灰原が幼児化していることを知っているので、確実に幼児化現象の存在を知ってる。
RUMは、ボスが薬を飲んで若返っているor不老不死になっているのなら、幼児化現象の存在を知っている可能性が高い。なんせ側近なんだから、そんな重要なことを知らないのはおかしい。

コナン=工藤新一については、“名探偵・眠りの小五郎”が誕生したのが工藤新一が失踪してからだということ、工藤新一は小五郎の近所に住んでいて(いた?)娘の蘭と親しいということでもう証拠ありまくり。幼児化現象の存在さえ知っていれば“眠りの小五郎”の黒幕がコナンくんだということに辿り着くのは時間の問題。

安室は幼児化現象を知らないからコナン=新一に辿り着くのに時間がかかった(恐らく平次ポアロ回で確信した)けど、脇田なら答え合わせするだけ。
でもせっかちだから部下で兄弟子のバーボンに新一の調査を依頼したり、自分から聞きに行ったりしている(阿笠邸を訪問している)。

ここで先ほどの“安室の否定”が重要になります。
安室が長野の教会編で仲がいいことを否定したのは、自分がNOCであると疑われないため、そしてコナンくんが黒幕であることを秘密にするため
脇田はコナンくんが新一であるということと眠りの小五郎の正体がコナンくんであることに気がついている、でも安室はそのことを組織/RUMに報告していない。

報告していないのは、工藤邸で“お茶会”があったから。
“お茶会”で何やら“大事”を起こすらしいし、安室のポアロでの梓との会話によるとそれはコナンくんが考えたことである可能性が高い。
(女性警察官連続殺人事件、単行本96巻)  ©︎青山剛昌/小学館
安室の表情からわかるように、“例の件”はあの自信家の安室でも緊張するほどの“大事”なのがわかる。また、バックイメージに工藤夫妻と、あれほど嫌いな(笑)赤井が描かれていることから、“お茶会”の際に計画された作戦であるように見える。大嫌いな赤井とも協力するほどの“大事”なのである。

(上記と同じ)  ©︎青山剛昌/小学館
このセリフから、安室が工藤邸に侵入したことと“お茶会”で計画されたと思われる“例の件”“大事”は、コナンくんが考えたとみていいでしょう。

そんな“大事な”計画を考えたのがコナンくん=工藤新一であると組織/RUMにバレるわけにはいかないので、安室はどうしてもコナンくんがただの子供であると脇田に思わせたかったのではないか。
それだけでなく、コナンくん=工藤新一であるということをRUMから直々に調査を依頼されているにも関わらず報告していないということは、自分がNOCであると疑われる、ましてやバレる可能性が格段に高まる。

RUMが工藤新一の調査を依頼した理由についてですが、これは単純に薬で死んだはずなのに生きているかもしれないから。
平次や工藤夫妻がなんとかはぐらかしたものの、修学旅行で新一の生存説が濃厚となり、その際にRUM候補は3人とも工藤新一の生存を疑っていた。
他の2人についてはまた別記事にしているが、脇田=RUMがボスの側近で幼児化現象の存在を知っているのなら、シェリーが監禁部屋から消えた(監禁部屋には子供が通れるくらいのダストシュートがあった)ことや工藤新一の死亡確認が暫くの間されていなかったことから、RUMは新一が幼児化したと想定しているのではないか。これ以上は上記の通りで堂々巡りになる(笑)。

※ちなみにRUMがバーボンに新一の調査を依頼したのは、バーボンなのは組織の中でも有能な探り屋だからとして、
✔︎黒田=RUMだとすると→黒田は警視庁に勤めているので、新一と親しい目暮警部などに聞けばいい、わざわざ新一と親しくないバーボンに頼む必要はない
✔︎若狭=RUMだとすると→私は若狭がすでにコナン=新一を知っていると考えているで、調査を依頼する意味がない、というかそもそも若狭とバーボンは知り合いではない。
*詳しくは→
メアリーと若狭は協力関係にある?《追記》
ので、消去法で脇田しか残らない。
✔︎脇田=RUMだとすると→小五郎や蘭は知らなそうだし、脇田はすでにコナンくん=新一だと薄々気付いているもののコナンくんが教えてくれるわけがないので、他に方法がなかった
これも、脇田がRUMだという根拠


RUMは“とてもせっかち”

脇田=RUMだとすると、安室の言っていた“せっかち”というヒントにも合点がいく。
それは、ボスの側近兼組織のNo.2であるにも関わらず、自ら行動を起こしているから。
例えば組織の幹部であるジンは、自分から動くことはほとんどない。あったとしてもそこまで大胆な行動は起こしていない(小五郎の弟子になる、ベルモットみたいに変装を駆使して通り魔になり赤井を暗殺しようとする、など)。
ボスのお気に入りのベルモットは、変装技術が必要な時以外は基本的にはバーボンを使っている(ブラックインパクトの時に「私の出番は無しにしてよね」と言っているし、必要がなければ動かない)。

RUMは部下であり優秀な探り屋のバーボンに工藤新一の調査を依頼している。にも関わらず自ら大変な役割(寿司屋で働いたり)を演じているのは、他人に任せるのは待ちきれないし安心できないから。うずうずして我慢できず、やっぱり自分から動く!という性格。

修学旅行編の翌日のマリアちゃん失踪回でも、脇田は工藤邸の隣人の阿笠邸を訪問している(わざわざインターホンまで押している)。その直後にバーボンはRUMから工藤新一の調査を命令されている。阿笠博士が何も教えなかったので、イライラしてバーボンに調査を依頼したのでしょう(笑)。

ちなみに若狭も帝丹小で灰原に工藤新一に関する質問をしているが、脇田のようにわざわざ出向くほどではないので、行動力では脇田の方が上。

最後にこの“せっかち”という性格についてだが、物語の都合上必須の設定だ思う。でなければNo.2が自ら動くなんてこと普通はないし、でも出ないなら出ないで物語は一向に進展しないし(笑)。
大企業に例えると副社長レベルの人が営業で外回りをするような感覚。
コナンという漫画の都合上、この設定は必要不可欠だったのでは。

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