工藤邸でのお茶会について

※先に断っておきますが、お茶会で計画した“大事”については考察していません。
“大事”や“例の件”についてはこちら→
工藤邸でのお茶会について②

安室が工藤邸に侵入した経緯

まず分かりやすく時系列をまとめる。

平次ポアロ回で恐らくコナンくん=工藤新一を確信
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灰原ストラップ回で工藤邸を堂々と見張る
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(修学旅行編で工藤新一は顔がメディアに流され、生存が疑われる)
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翌日のマリアちゃん失踪回でRUMから工藤新一の調査を依頼される
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迷宮カクテル編で鍵をコピーして侵入、お茶会

修学旅行編の()は主語が安室じゃないから、笑

平次ポアロ回で、和田進一という伊織の偽名を聞いた平次が結構大きな声で「お前と同じ名前やんけ」と言っていたのを梓に聞かれている。アニメでは露骨だったが、原作でも恐らく聞こえている(というかアニメで聞こえてて原作で聞こえてないのはおかしい)。

冒頭のシーンで平次とコナンくんは恋話をしている。普通に考えて高校生と小1の恋話はおかしいし(笑)、安室は会話の内容が、平次が告白したいということも聞こえている。聞こえていて「13日の金曜日でも気にしなくていい」と平次を後押ししている。

またその後、平次がヒソヒソと「おい工藤、何者や？あの男…」と言っていたのを安室はコナンくんにウィンクして口止めしている(ここはサービスシーン、笑)。

(謎解きは喫茶ポアロで、93巻)  ©︎青山剛昌/小学館

つまり安室はかなり耳がいい。梓でも聞こえたんだから、安室は絶対聞こえている。

平次のせいで「工藤」も「新一」もコンプリートしちゃった(笑)。

灰原ストラップ回では、恐らく沖矢を観察するために見張っていた(裏切りシリーズで沖矢が左利きだと知り再び疑い始めた)と思われるが、もし車内で双眼鏡などを使って観察していたのなら、洞察力のある安室なら鍵の形を覚えていたのかもしれない。鍵に関しては私がちょっと考えすぎな気もするが……。

マリアちゃん失踪回では上記の通りRUMに工藤新一の調査を依頼される。

迷宮カクテル編では工藤邸に侵入する数時間前に、

蘭に新一の家に掃除に行くだろうと聞く

→ここで蘭が工藤邸の合鍵を持っている可能性が高いと分かる

→わざとスマホを置き忘れ、鍵を持っている蘭に取りに行かせるよう仕向ける

→蘭が工藤邸の鍵を持っていることを確信する(この時安室は蘭が鍵を開けるところを緊張した表情でガン見してるけど、コナンくんはそんな安室を疑わしい表情でガン見してる、だからコナンくんは安室が侵入することを読めた)

→黒ウサギ亭に入り蘭の財布をスって鍵の型を取る

→工藤邸へ侵入、お茶会

という流れ。やたらと“鍵”を強調していたのは、型をとって侵入するため。

お茶会の内容

“例の件”や“大事”に関しては情報が少ないため、考察しません(すいません)。
詳しくはこちら→工藤邸でのお茶会について②

ただ分かっているのは、工藤夫妻と赤井、黒田(公安)が関わっていること。
黒田が裏の管理官で安室の上司だとすると、公安が関わっているのは確実。こちら↓の記事にもう少し詳しく書いてあります。

RUMの正体についての推測

赤井との和解

赤井は自分がスコッチを殺したと嘘をついていたけど、安室は自殺だと見抜いていて、赤井が自殺を強要したと思い込んでいる。

でも赤井は安室が自分の足音が原因でスコッチにトリガーを引かせたという悲しい真実を知らせたくない。

なぜ教えないのかというと、赤井にも非はあるから。スコッチに拳銃を奪われ、シリンダーを一瞬でもきちんと握っていなかったから。

そしてさらに重要なのが、赤井は恐らくスコッチの死を利用して組織内で昇進したから。

(赤と黒のクラッシュ、58巻) ©︎青山剛昌/小学館

ジェイムズは赤井が組織にいたのは3年間だけだったにも関わらず、めきめきと頭角を現しコードネームを与えられ、ジンと仕事するまでになったと言っている。

あの時は赤井もバーボンがNOCであるとは知らなかった(緋色の時に「あだ名が“ゼロ”だとあのボウヤに漏らしたのは失敗だったな…」と言っている)し、スパイは始末する、というのが自然。

そして緋色でも散々言っていたが(コナンの世界では)拳銃自殺は頭を撃ち、心臓を撃つことはまずないので、あの場で自分が殺していないと言うのは不自然。
スコッチが命を捨ててまで守ったスマホのデータを無駄にしないためにも、あの場はああ言うしかなかった、それが赤井があの瞬間に判断した最善の方法だった。

赤井は、自分もNOCだったとはいえ、他人の自殺を利用して(しかも自殺をした一因は自分にもある)昇進したという大きな非があるので、どうしても安室に言うことができなかったのでは。

しかし安室の恨みは想像以上に根深く、同じくNOCであるキールを犠牲にしてまで赤井を組織に引き渡そうとしていることから、ついに“真実を話そう”という考えに至ったのではないか。

そしてこの、安室が工藤夫妻のいる工藤邸に侵入した時が、真実を話す最善のタイミングだった。

きっとこの件は50:50でかたをつけるだろう、と予想する。赤井の50:50という口癖はなんかわざとらしいし(笑)、この件のために引っ張ってきたのだと思われる。
直接の死因は安室の足音だけど、赤井の方にも非はある。よってここは両成敗、となりそう。

工藤邸に侵入した目的

✔︎沖矢昴の正体を明かし、赤井の身柄を確保し組織に引き渡すor最悪殺害し遺体を渡す

✔︎工藤新一の指紋を採取する

沖矢=赤井に対する執着は周知の通りだが、RUMにせがまれている工藤新一の調査(迷宮カクテルで催促されている)について結論を出すために“指紋”という証拠を提示するつもりだったのではないか。

ただ、安室はコナンくんのことを溺愛している。実際コナンくんは組織の被害者であり、コナンくんを組織に差し出すという考えはないと思われるので、逆に自らが指紋の調査を請け負うことでコナンくん≠新一であると嘘の報告するつもりだったのか。

それともコナンくん=新一だと報告し、その後公安の方でコナンくんを保護するつもりだったのか(ミストレの灰原と同じ)。

RUMが幼児化現象の存在を知っているのであれば、後者の可能性が高いのでは。