メアリーと若狭は協力関係にある?《追記》

※この記事は
黒田=裏の管理官で安室の上司
若狭=浅香でメアリーの仲間
脇田=RUMで最初は小五郎を疑っていたけど今はコナンくんに目をつけている
が前提で話を進めています
*詳しくは→
RUMの正体についての推測

世良が帝丹高校に転入したワケ


世良が帝丹高校、しかも蘭と園子のクラスに転入したのは、恐らくコナンくんに近づき薬の有無を探るため

ここでまず、世良の行動をおさらい。


バスでコナンくんと蘭、園子と遭遇し痴漢に遭った園子を助ける
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帝丹高校の蘭や園子、新一のいるクラスに転入 (ホテルの幽霊騒動回、73巻)
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転校初日からかなり馴れ馴れしく探偵事務所に押しかける (探偵事務所籠城事件、73巻)
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灰原が博士の眼鏡に映り込んでいた画像を発見、阿笠邸及び工藤邸の前を徘徊し少年探偵団に声をかける (ペルシャ絨毯回、74巻)
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コナンセコム発動、誘拐された(厳密には違う)コナンくんをバイクで追いかけ救出 (探偵たちの夜想曲、76巻)
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沖矢に会いたいと言い工藤邸に押しかける(“死”の血文字事件、77巻)
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灰原がミストレのパスリングを持っているのを見て、自らもミストレに乗り込む (78巻)
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コナンくんのことを“魔法使い”と呼ぶ (容疑者か京極真、81巻) 
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赤女事件以降、“領域外の妹”の存在をコナンくんにアピールし始める (赤女事件、83巻/死ぬほど美味いラーメン屋2、88巻/霊魂探偵殺害事件、90巻)
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コナンくんが“さざ波”を思い出すよう促す (果実が詰まった宝石箱、80巻/試着室の死角、92巻)
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自分の兄が赤井秀一だとアピール (仲の悪いガールズバンド、89巻)
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コナンくんが新一ではないかあからさまに問い始める (修学旅行編、94巻/京極真スタントマン回、96巻)
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修学旅行編にて“薬があるらしい”とメアリーに報告 (95巻)
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コナンくんの周りに頭のいい子供がいないか探り、灰原に辿り着く (京極真スタントマン回、96巻)
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阿笠邸に押しかけ灰原を執拗に追いかける (皿の鑑定回、単行本未収録、サンデーFile1035)

ざっと見ると、世良はコナンくん=新一にかなり執着している。そして、灰原にも興味を持っている。

世良の言う“魔法使い”とは


(黒の組織との再会、24巻)

(京極真スタントマン回、96巻) ©︎青山剛昌/小学館

10年前の時点で世良が新一を“魔法使い”と呼んでいたのは、全然笑わない兄、赤井を2度も笑わせたから。そんな赤井を笑わせたいがために世良は底抜けに明るい性格になったと言う。
しかし、今は違う。

(さざ波シリーズ、92巻)  ©︎青山剛昌/小学館

先ほどの2コマの“魔法”というセリフは前者が“体が大きくなる”こと、後者が“体が小さくなる”ことを指す。
つまり、世良の言う“魔法使い”というのは、体を自由に伸び縮みできること。
メアリーは体を小さくされて以来、一度も元の体に戻っていない。だから世良にとって、母親のメアリーは“魔法使い”ではないのだ。

世良は真ん中の兄(秀吉)に日本に戻ってきた理由を“魔法使いに会いにきた”と説明している。(ちなみに秀吉は“魔法使い”が誰なのかを知らない。これに関しては赤井ファミリーの考察になるので、考えがまとまったらまた別記事にしますね。)


(上記と同じ)  ©︎青山剛昌/小学館
“魔法使いに会いにきた”ということは、イギリスにいた頃からコナンくん=新一に気が付いていた、ということ。
世良も普通は幼児化なんて信じられないと思っているが、自分の母親が幼児化したのを目の当たりにしているので、コナンくんが幼児化した工藤新一だということにも疑問を持っていない。

ちなみに、なぜ世良はテレビで見ただけでコナンくんが10年前に出会った新一であることに気付いたのか。
✔︎10年前のさざ波でのインパクトが強かった(車が崖から落ちるという普通は遭遇しない事件に遭遇している、赤井を2回も笑わせている)
✔︎赤井を2回も笑わせているなどの理由で、新一が初恋の相手だった (「ボクは悪い子だな…」や蘭への「君は手強い」、異次元の狙撃手での「今のところはね」の発言から、世良は新一のことが好き、な雰囲気ある。でもちょっと妄想してるかな…)
だから新一のことが忘れられず、10年経っても新一(7)の顔を覚えていたのかもしれない。

若狭登場のタイミング


(霊魂探偵殺害事件、90巻)  ©︎青山剛昌/小学館

“浅香”が女性だと判明して間もない91巻に、若狭は登場した。
ここで注目するのが、メアリーはあくまで“江戸川コナン”を警戒していること
*詳しくは→メアリーがコナンくんを異常なまでに警戒している理由
その後若狭が帝丹小の1年B組、コナンくんと灰原のいるクラスに副担任として不自然なタイミングで就任した。

ここで思い出して欲しいのがこのシーン。

(ホテルのプール殺人事件、85巻)  ©︎青山剛昌/小学館

世良はコナンくんだけを呼び出してメアリーと面会させようとしていた。しかし、しつこすぎる世良を警戒したコナンくんが蘭と園子も連れてきてしまったため、面会は叶わず。

メアリーはここで世良のことを叱っていることから、娘の世良だけにコナンくんや薬の存在の有無の調査をさせるのは力不足だ、と感じたのではないか。
いくら蘭や園子と仲良くなっても、探偵事務所に押しかけても、学校に通っている時のコナンくんまでは探れない。また灰原も警戒心が強いため、なかなか近づけない。

そこで、若狭の登場
若狭は1年B組の副担任なので、ごく自然にコナンくんや灰原に近づくことができる。また、副担任という立場を利用して少年探偵団と仲良くなることもできる。実際、若狭は少年探偵団を自宅に招いたり、一緒にキャンプに行ったりしている。

結局“体を元に戻す薬”が存在することについては修学旅行の時に世良が突き止めたが、若狭は警戒心が強いメアリーがダメ押しで派遣した“保険”とも言える存在なのでは。

若狭の怪しい微笑み

若狭がメアリーと繋がっていると仮定すると、納得のいくポイントがいくつもある。


(燃えるテントの怪、93巻)  ©︎青山剛昌/小学館
若狭は
✔︎ドジなふりをして時間割を破り、コナンくんに暗号のヒントを与える (新任教師の骸骨事件、91巻)
✔︎「エビス顔」の一言でコナンくんに暗号解読のきっかけを与える (同じ)
✔︎元太を屏風の上に寝かせ、顔にインク(?)を写すことでコナンくんに事件解決のヒントを与える (白い手の女、92巻)
✔︎これは露骨だったが、どんぐりシーソーを作りコナンくんにトリックを遠回しで教える (燃えるテントの怪、93巻)
などから、コナンくんよりも推理力が高いとみられる。

ではなぜ、コナンくんにヒントを与え事件を解決させるのか?大人なんだから子供に解決させるより自分で解決した方がいいに決まっている。子供だから周囲の大人にヒントを出して解決させるコナンくんとは真逆。

それは、コナンくん=工藤新一であることを知っているから。

工藤新一は有名な高校生探偵である。わざとヒントを与えることで、コナンくんの力量を測っていると思われる。

(皿の鑑定回、単行本未収録、サンデーFile1038)  ©︎青山剛昌/小学館

メアリーはコナンくんを試している。
若狭はメアリーの指示通り、コナンくんがどの程度の推理力を持っているかを調査しているのでは。

なぜコナンくんが新一であることを知っているのか?それはメアリーに教えてもらったから
恐らく江戸川コナンを調査するために帝丹小に赴任する際、事前にメアリーから与えられた情報なのでは。


(四葉のクローバー回、単行本未収録、サンデーFile1034)  ©︎青山剛昌/小学館

若狭はコナンくんが山村刑事を眠らせるのを見てニヤついている。
これは、メアリーからコナンくんは他人を眠らせて推理する、と事前に知らされていたから。


(霊魂探偵殺害事件、90巻)  ©︎青山剛昌/小学館

思い出してほしい、メアリーは一度、変声機を落としたコナンくんの代わりに小五郎役になっている
このことを知っているのはメアリー&世良、平次くらい。あとは工藤夫妻とか、本堂瑛祐も。
(安室も知っているだろうけど、安室は自身が優秀な探り屋なのでわざわざ誰かに探らせる必要はないだろうから、安室と若狭が繋がっているとは考えにくい。それに安室には薬は必要ないし。)
あとコレも↓

(京極真スタントマン回、単行本未収録、サンデーFile1026)  ©︎青山剛昌/小学館

このことをメアリーから事前に知らされていた、だから「本当に眠らせるんだ、すごいな〜」みたいな感じでニヤついたのでは。


(修学旅行編最後のページ、95巻)  ©︎青山剛昌/小学館

さらにさらに、メアリーと若狭が繋がっていると仮定すると、若狭がAPTX4869の死亡者リストを見てニヤついていたのにも納得がいく。

修学旅行で新一は顔をテレビに流され、巷で生存説が勃発する。
→修学旅行中、コナンくんは風邪で阿笠博士の家で寝込んでいたことになっている。当然、学校は欠席。つまり、コナンくんには修学旅行中のアリバイがない。実際若狭は修学旅行の翌日、灰原に工藤新一のことを聞いている。
→若狭がメアリーから与えられた任務が“江戸川コナンの調査”だけでなく“体を元に戻す薬の有無の調査”もあったとしたら、アリバイのないコナンくんが新一に戻って修学旅行に参加した、と考えるのが自然。つまり、若狭は薬が存在することを確信し、喜んだからニヤついた。

ちなみに灰原に聞いたのは、普通に考えれば
✔︎灰原がコナンくんと仲が良い上に工藤邸の隣人だから。
...しかしさらに掘り下げていくと、メアリー&世良が灰原が幼児化した人間だと思っているのなら(世良はミストレの直前に大人灰原の映像を見ている)、それをメアリー繫がりで若狭も知っている可能性がある。
メアリーたちにとっては、灰原が、
✔︎同じく幼児化したコナン=新一と“大人同士”で関わっている(=お互いに正体を知っている、そして薬をやりとりしている)という疑いが深まる。
だから、灰原に聞いた。もしかしたら
✔︎灰原の反応を見ているだけなのかも。なんせ灰原には、
✔︎薬を作っている疑いがあるのだから(世良は 京極真スタントマン回、96巻/皿の鑑定回、単行本未収録、サンデーFile1035~1038 で明確に疑っている)。

話を戻して…
あれほど薬をせがんでいるメアリーのこと。
修学旅行編で
世良→新一方面で薬の存在を掴む
若狭→コナンくん方面で薬の存在を掴む
という構図で、双方ともに“薬が存在する”ことを確信すれば、もう確実。
保険をかけておいたメアリーの努力が報われたということ(笑)


ちなみにメアリーは自由に身動きが取れない状態に置かれているので、他人に調査を頼むしかない。
これは病弱だから、だと思われる。メアリーは頻繁に咳き込んでいたり、よく寝ている描写が目立つ。
若返りの副作用なのかは分からないが、これはもう少し情報が解禁されてから考察しようかな、と思っている。

それにメアリーにはコナンくんに近づく術がない。
メアリーの見た目は中学生くらい(私には小4くらいに見えるけど…)なので、コナンくんに近づくと明らかに不自然。
世良は高2なので蘭の方から攻めることができる。
若狭は大人なので学校の先生として攻めることができる。
しかし、メアリーには自然にコナンくんに近づく方法がないのだ。


若狭とメアリーの接点

この二人は一体どこで知り合い、若狭はなぜメアリーのために動くのか。
恐らく17年前の事件が関係している。
17年前の事件で若狭=浅香は逃走、現在まで行方不明。赤井務武は被害者・羽田浩司の両親の羽田夫妻に頼まれて事件を探りに行き、行方不明になった。
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(皿の鑑定回、単行本未収録、サンデーFile1037)  ©︎青山剛昌/小学館

よってメアリーと若狭の接点は、17年前の事件に関連していると思われる。

若狭がメアリーのために動くのは、
✔︎組織を壊滅したい(メアリー→夫の仇、体を小さくされた仇、長男の仇など/若狭→羽田浩司の仇)、事件を解決したい(事件の真犯人を捕まえたい)から、利害の一致
✔︎若狭がメアリーや赤井ファミリーに借りがある(浅香が逃走した経緯と関係がある?)
✔︎若狭がMI6でメアリーの部下

などが考えられるが、まだまだ情報不足なので、情報が増えたらまた追記します。

(サンデーFile1042読後に追記)
2人は羽田夫妻を通じて知り合った?
若狭は教師とは思えないようなお金持ちマンションに住んでいるので、羽田夫妻から金銭援助を受けている可能性がある。メアリーたちも羽田夫妻から金銭援助を受けている(世良の言っていた「パパの友人が金持ち」)ので、2人は共通の知り合い、羽田夫妻を通じて知り合った可能性が大きくなってきた。
詳しくは→17年前の事件(箇条書きメモ、結論は出ていない)

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